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2009.01.08
2008年の山本芳樹を振り返る
またも新年に持ち越してしまいましたが、これをやらずば当サイトでは本当には年は明けません。
つーことで、恒例の行事を粛々と執り行っておきたいと思います。
2008年の山本芳樹さんの業績をざざざーっと駆け足で振り返ります。
抜けがあったら教えてください(爆)
○ライフのお仕事
所属劇団での第一発目は再演『夏の夜の夢』。けっこう直前まで外部のお仕事してるんで、よもや出ないんじゃないかと危ぶまれていたものの、台詞は入ってるでしょ、とばかりに初演と同じくライサンダー役。やや突貫工事っぽい気配もなきにしもあらずながら、キモ酷い役作りで客席を笑いの蟻地獄へ突き落とす。“相手役” のディミートリアスが同輩楢原さんから後輩奥田くんへバトンタッチしても、初演から引き続きのガールズと合わせて、初演踏襲の全員野球で身体張ったネタ作り。引き笑いが不気味なくせに見た目だけは超お色気な山本ライサンダーは、随所に小ネタを仕込みまくり、「技」 の笑いで関西人の底力を見せつけました。
裏チームでは初演と同じくお城の警備兵役を静かに好演。
若手公演『TAMAGOYAKI』 は欠席。
萩尾望都原作の新作『マージナル』 も欠席――と思いきや、砂漠を流離う聖者として声のみご出演。「町が燃えた…」 とか「みんな死んだ…」 等の絶望の台詞を実に絶望的な口調で語り、劇場中を絶望のどん底に突き落としてました。やはりライフの萩尾原作モノには山本芳樹の録音声が必須なのねと強く確信。エフェクトかけてなお静謐なその声を、思いがけずも堪能できて大満足。
年の瀬は恒例の大きめ劇場でナチスもの。しかも今年は二本立て。
ファン待望の『死の泉』 では偏執ドクター、クラウス役。意表を突いたようでもあり、まったく妥当なようでもあり。一幕は妙に美しいドクターながら、二幕ではきっちり枯れてくる経年技に今年も感服。エキセントリックなくせになぜか罪悪感希薄なキャラクターの、しかし美に耽溺する不気味さを表現するにあたって「サド侯爵」 を導入。外部の経験を早速取り入れてくるそのガッツに頭が下がります。ラストは高根さんとさすがのコンビ芸。激しい死に際を堪能させていただきました。開幕3日前まで別な舞台に立っていたにつき、裏チームの出演はナシ。
もう一本、再演の『パサジェルカ』 では引き続きタデウシュ役。つい先日までメイド演ってた都合上、今回はヒゲの用意ができず、結果えらく美しい男囚が出現。しかしその瞳の強靭さは健在で、曽世リーザを淡々と威嚇。新生マルタに面と向かって前任者のが良かったとか平気で言ったらしいですが、しかし関戸マルタともなんとも穏やかな絆を構築してました。
裏チームでは「ストイックな男」 とSS将校グラブナーさん。豪華客船の舞踏会の片隅で、山崎・山本・倉本の3人の並びが異常値で怪しすぎ、舟見45号室の女のゴースト感を無駄に底上げ。グラブナーさんは例によって殺伐とマルタいたぶってました。こちらもややサド侯爵気味でしたか。
○外部のお仕事
年の初めはカレイドダンス。再演の大作『Cache-Cache』 は初演より芝居っ気増量気味でライトな手触り。ほのかな遊び心が稚気にあふれて「おにごっこ」 感に新種の説得力。山本さんの踊りもすっかり安定感獲得し、とくに足技の冴えは特筆に価。特異なムード感に加えて技術的にも上手くなってしまったら、もう無敵じゃんよー! とファンはスジの通らない逆ギレです(爆)
2008年最初の芝居は二度目ましてなカトケン事務所。さすが「外部出演が一度で終わらない男」。しかも今作もコメディ過ぎないウェルメイド3人芝居でカトケン的には異色作。『思い出のすきまに』 で山本さん演じる演劇青年マイルズは、だめだめで生意気で、心優しいヘタレな現代っ子。ビターな友情で結ばれたおっさん二人の中へするりと混ざりこむ小僧っ子は、なぜだかそこはかとなく後味不思議な存在感。おっさんたちの日々に再生をもたらす、あれは天使だ! いやバプティスマのヨハネだ!――とまで言うのは私くらいにしても、どこか中性的で透明感ある佇まいは山本マニアを狂喜させ、さらに非ライフファンの皆さまには要らぬ誤解を撒き散らした気配濃厚。
「外部出演が一度で終わらない男」 の面目躍如、MARK & I 主催のイベントももはや常連の様相。3度目の今回は『A DAY IN THE LIVE』 と題し、 D☆Dの方とコラボって歌と踊り(と若干笑い) のコンサート。キャンディ・キャンディのコスで熱唱してたらしい、とか。大ヒットミュージカルナンバーを次々繰り出してきたらしい、とか。カルメン踊ったらしい、とか。ミュージカル大好きっぷりを喧伝してたらしい、とか。実際観てないため又聞き情報ながら――これはもしやファンのための興行というより、ミュージカル関係者の皆さまへお仕事カモンなプロモーション…? と疑惑の声もあったりなかったり。むろん、我々は山本芳樹の更なる発展を心より願うものであります。
突如出演の発覚した新国立劇場の主催公演。コンテンポラリー4集団の合同公演のカレイドスコープは新作 『“形が”“人が”語り始めると』。いつの間にやら山本芳樹もメイン級、柔軟性もバネの強さも年を重ねて格段の向上を見せ、中村さんの“相手役” (主観) として堂々渡りあって不足なし。カレイド全体としても新型リフトを多種投入するなど、ド派手なインパクトはないながら妙に新鮮な印象の作品構成。ぜひとも新国立劇場の誇る映像アーカイブに収録されたいもの。
なんといっても2008年最大最強のメインイベントは篠井×鈴勝コンビの『サド侯爵夫人』。男6人で豪奢に華麗に綴られる三島戯曲の歴史絵巻で、山本さんもついに本格女優始動。小間使いシャルロットは決して台詞もボリュームも多くはないものの、どことなくミステリアスな位置づけでピリっと効いたドラマのスパイス。可憐なメイドから艶やかな喪服美女まである種のフェティシズムを強烈に刺激しながら鎖骨美人ぶりを披露し、非ライフファンのお客にはまたも誤解を撒き散らした模様。篠井さんとド正面から渡り合い最後通牒突きつけあうラストでは、何気に大役なのでは疑惑。というより「サド侯爵」 の台詞要員ということで、我々的には大満足。
篠井・加納という希代の女形のぶつかり合いを間近に見た山本さんの、今後の女優仕事がたいへん楽しみ。というか、もう次回作の『サロメ』 にも出ちゃいなよ!ここはもう、「外部出演が一度で終わらない男」 としては! というのが全山本マニアの切なる願い。
いやしかし、総員6名粒揃いの役者陣で固められててたいへん見事な公演でした。戯曲よし演出よし演技よし、衣裳も超よし。どこかで衣裳展やらんものか。
○映像のお仕事
2008年は意外とよう解らん映像の仕事などもこまこまとなさっておられ。
堂本剛主演の『33分探偵』 ではオレオレ詐欺の男としてチョイ役出演。ものの数秒でドアに挟まれ消えていったらしい。見てません(爆)
映画『イーグル・アイ』――の、ウェブCMにもご出演。フジテレビ本社屋にて幼女からアイスクリームぶつけられてました。見慣れた白シャツ着用につき、「衣裳自前か…」 というのが最大の感想(爆)
さて、こうして振り返ってみると外部のお仕事がけっこう多いなという印象を受けますが。今年2009年の山本さんは果たしてどんな展開を見せてくださるものやら。
春のカトケンはもはや恒例となったんでしょうか。山本さんもついに異色風味でなく“いかにもカトケン” な本格的翻訳コメディに参戦のもよう。さすが「外部が一度で終わらない男」。その勢いでもうほんとに篠井・鈴勝の『サロメ』 にも出ちゃえよ、そしたら今年最大のイベント確定――アッ!!
ちがう! ちがうよ我々!!
そんな外部なんかより超スペシャルな爆弾が控えているではないか、本家に!
スタジオライフ次回本公演『LILIES』。伝家の宝刀、つうか妖刀村正抜いてきました。
これ――で、出るよね!? (何の役で?)
うがー、それも実は何気に戦々恐々……!
語らなきゃ、これ。決定してしまう前に急いで語らなきゃ。
次回待て!(←本当か?)
つーことで、恒例の行事を粛々と執り行っておきたいと思います。
2008年の山本芳樹さんの業績をざざざーっと駆け足で振り返ります。
抜けがあったら教えてください(爆)
○ライフのお仕事
所属劇団での第一発目は再演『夏の夜の夢』。けっこう直前まで外部のお仕事してるんで、よもや出ないんじゃないかと危ぶまれていたものの、台詞は入ってるでしょ、とばかりに初演と同じくライサンダー役。やや突貫工事っぽい気配もなきにしもあらずながら、キモ酷い役作りで客席を笑いの蟻地獄へ突き落とす。“相手役” のディミートリアスが同輩楢原さんから後輩奥田くんへバトンタッチしても、初演から引き続きのガールズと合わせて、初演踏襲の全員野球で身体張ったネタ作り。引き笑いが不気味なくせに見た目だけは超お色気な山本ライサンダーは、随所に小ネタを仕込みまくり、「技」 の笑いで関西人の底力を見せつけました。
裏チームでは初演と同じくお城の警備兵役を静かに好演。
若手公演『TAMAGOYAKI』 は欠席。
萩尾望都原作の新作『マージナル』 も欠席――と思いきや、砂漠を流離う聖者として声のみご出演。「町が燃えた…」 とか「みんな死んだ…」 等の絶望の台詞を実に絶望的な口調で語り、劇場中を絶望のどん底に突き落としてました。やはりライフの萩尾原作モノには山本芳樹の録音声が必須なのねと強く確信。エフェクトかけてなお静謐なその声を、思いがけずも堪能できて大満足。
年の瀬は恒例の大きめ劇場でナチスもの。しかも今年は二本立て。
ファン待望の『死の泉』 では偏執ドクター、クラウス役。意表を突いたようでもあり、まったく妥当なようでもあり。一幕は妙に美しいドクターながら、二幕ではきっちり枯れてくる経年技に今年も感服。エキセントリックなくせになぜか罪悪感希薄なキャラクターの、しかし美に耽溺する不気味さを表現するにあたって「サド侯爵」 を導入。外部の経験を早速取り入れてくるそのガッツに頭が下がります。ラストは高根さんとさすがのコンビ芸。激しい死に際を堪能させていただきました。開幕3日前まで別な舞台に立っていたにつき、裏チームの出演はナシ。
もう一本、再演の『パサジェルカ』 では引き続きタデウシュ役。つい先日までメイド演ってた都合上、今回はヒゲの用意ができず、結果えらく美しい男囚が出現。しかしその瞳の強靭さは健在で、曽世リーザを淡々と威嚇。新生マルタに面と向かって前任者のが良かったとか平気で言ったらしいですが、しかし関戸マルタともなんとも穏やかな絆を構築してました。
裏チームでは「ストイックな男」 とSS将校グラブナーさん。豪華客船の舞踏会の片隅で、山崎・山本・倉本の3人の並びが異常値で怪しすぎ、舟見45号室の女のゴースト感を無駄に底上げ。グラブナーさんは例によって殺伐とマルタいたぶってました。こちらもややサド侯爵気味でしたか。
○外部のお仕事
年の初めはカレイドダンス。再演の大作『Cache-Cache』 は初演より芝居っ気増量気味でライトな手触り。ほのかな遊び心が稚気にあふれて「おにごっこ」 感に新種の説得力。山本さんの踊りもすっかり安定感獲得し、とくに足技の冴えは特筆に価。特異なムード感に加えて技術的にも上手くなってしまったら、もう無敵じゃんよー! とファンはスジの通らない逆ギレです(爆)
2008年最初の芝居は二度目ましてなカトケン事務所。さすが「外部出演が一度で終わらない男」。しかも今作もコメディ過ぎないウェルメイド3人芝居でカトケン的には異色作。『思い出のすきまに』 で山本さん演じる演劇青年マイルズは、だめだめで生意気で、心優しいヘタレな現代っ子。ビターな友情で結ばれたおっさん二人の中へするりと混ざりこむ小僧っ子は、なぜだかそこはかとなく後味不思議な存在感。おっさんたちの日々に再生をもたらす、あれは天使だ! いやバプティスマのヨハネだ!――とまで言うのは私くらいにしても、どこか中性的で透明感ある佇まいは山本マニアを狂喜させ、さらに非ライフファンの皆さまには要らぬ誤解を撒き散らした気配濃厚。
「外部出演が一度で終わらない男」 の面目躍如、MARK & I 主催のイベントももはや常連の様相。3度目の今回は『A DAY IN THE LIVE』 と題し、 D☆Dの方とコラボって歌と踊り(と若干笑い) のコンサート。キャンディ・キャンディのコスで熱唱してたらしい、とか。大ヒットミュージカルナンバーを次々繰り出してきたらしい、とか。カルメン踊ったらしい、とか。ミュージカル大好きっぷりを喧伝してたらしい、とか。実際観てないため又聞き情報ながら――これはもしやファンのための興行というより、ミュージカル関係者の皆さまへお仕事カモンなプロモーション…? と疑惑の声もあったりなかったり。むろん、我々は山本芳樹の更なる発展を心より願うものであります。
突如出演の発覚した新国立劇場の主催公演。コンテンポラリー4集団の合同公演のカレイドスコープは新作 『“形が”“人が”語り始めると』。いつの間にやら山本芳樹もメイン級、柔軟性もバネの強さも年を重ねて格段の向上を見せ、中村さんの“相手役” (主観) として堂々渡りあって不足なし。カレイド全体としても新型リフトを多種投入するなど、ド派手なインパクトはないながら妙に新鮮な印象の作品構成。ぜひとも新国立劇場の誇る映像アーカイブに収録されたいもの。
なんといっても2008年最大最強のメインイベントは篠井×鈴勝コンビの『サド侯爵夫人』。男6人で豪奢に華麗に綴られる三島戯曲の歴史絵巻で、山本さんもついに本格女優始動。小間使いシャルロットは決して台詞もボリュームも多くはないものの、どことなくミステリアスな位置づけでピリっと効いたドラマのスパイス。可憐なメイドから艶やかな喪服美女まである種のフェティシズムを強烈に刺激しながら鎖骨美人ぶりを披露し、非ライフファンのお客にはまたも誤解を撒き散らした模様。篠井さんとド正面から渡り合い最後通牒突きつけあうラストでは、何気に大役なのでは疑惑。というより「サド侯爵」 の台詞要員ということで、我々的には大満足。
篠井・加納という希代の女形のぶつかり合いを間近に見た山本さんの、今後の女優仕事がたいへん楽しみ。というか、もう次回作の『サロメ』 にも出ちゃいなよ!ここはもう、「外部出演が一度で終わらない男」 としては! というのが全山本マニアの切なる願い。
いやしかし、総員6名粒揃いの役者陣で固められててたいへん見事な公演でした。戯曲よし演出よし演技よし、衣裳も超よし。どこかで衣裳展やらんものか。
○映像のお仕事
2008年は意外とよう解らん映像の仕事などもこまこまとなさっておられ。
堂本剛主演の『33分探偵』 ではオレオレ詐欺の男としてチョイ役出演。ものの数秒でドアに挟まれ消えていったらしい。見てません(爆)
映画『イーグル・アイ』――の、ウェブCMにもご出演。フジテレビ本社屋にて幼女からアイスクリームぶつけられてました。見慣れた白シャツ着用につき、「衣裳自前か…」 というのが最大の感想(爆)
さて、こうして振り返ってみると外部のお仕事がけっこう多いなという印象を受けますが。今年2009年の山本さんは果たしてどんな展開を見せてくださるものやら。
春のカトケンはもはや恒例となったんでしょうか。山本さんもついに異色風味でなく“いかにもカトケン” な本格的翻訳コメディに参戦のもよう。さすが「外部が一度で終わらない男」。その勢いでもうほんとに篠井・鈴勝の『サロメ』 にも出ちゃえよ、そしたら今年最大のイベント確定――アッ!!
ちがう! ちがうよ我々!!
そんな外部なんかより超スペシャルな爆弾が控えているではないか、本家に!
スタジオライフ次回本公演『LILIES』。伝家の宝刀、つうか妖刀村正抜いてきました。
これ――で、出るよね!? (何の役で?)
うがー、それも実は何気に戦々恐々……!
語らなきゃ、これ。決定してしまう前に急いで語らなきゃ。
次回待て!(←本当か?)
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